ワインを学ぶ

ワインに適したカリフォルニアの5地域(AVA)

ノース・コースト(North Coast) 
 
ノース・コーストAVAはサンフランシスコ湾より北のメンドシーノ、レイク、ナパ、ソノマの各カウンティとソラノ及びマリン・カウンティの一部を含み、太平洋に沿って南北約160㎞、東西約80㎞、総面積1,217,338haに及ぶエリアです。 
 
19世紀以降、カリフォルニアワインの最も主要な産地です。現在この地区には全米のワイナリーの半数にあたる、約800のワイナリーがあります。 
 

セントラル・コースト(Central Coast) 

セントラル・コーストAVAは、サンフランシスコ・カウンティ南部から太平洋岸に沿って、ロサンゼルスに近いサンタ・バーバラまでの南北約400㎞を包括する広大なエリアで、その中に10のカウンティが存在します。総面積は約1,618,800haの内、ぶどう栽培面積は36,543ha。約360のワイナリーがあり、カリフォルニア州のワイン生産量の約15%を産出しています。 

太平洋の冷たい霧や海流の影響を受ける海岸沿いの地域と、内陸の乾燥した温暖な地域を含み、生産されるワインの品質もバラエティに富んでいます。 

セントラル・ヴァレー(Central Valley) 
 
セントラル・ヴァレーAVAは海岸山脈とシエラ・ネヴァタ山脈の間にあり、北部はサクラメント川、南部はサン・ホアキン川により形成された、広大な範囲にわたる肥沃な平地帯です。この地区に存在する膨大な面積のぶどう畑から、カリフォルニアのワイン用ぶどうの約70%が産出されています。特に南部は、肥沃な土壌と潤沢な日照時間により豊富なぶどうの収穫が望め、機械化されたぶどう栽培管理と近代的な醸造方法を駆使するワイナリーが、クリーンでフルーティーな味わいを持った安定した品質の大型ブランドワインを多く生産しています。 
 
・北部のサクラメント・ヴァレーは、サクラメントから北へ190㎞にわたり、ぶどう栽培面積は2,954ha,16のワイナリーがあります。 
 
・南部のサン・ホアン・ヴァレーはストックン周辺からベイカーズ・フィールドまでの南北約350㎞、東西約80㎞にわたるエリアで、ワイン用ぶどう栽培面積は60.703ha。30のワイナリーがあります。 

シエラ・フットヒルズ(Sierra Foothills) 
 
シエラ・フットヒルズAVAは、南北に連なるシエラ・ネヴァダ山脈の西側の斜面に点々と存在するぶどう畑の総称です。このAVAは、アマドア、カラヴェラス、エル・ドラード、プレーサー、ネヴァタ、ユバ、トュオラム、マリポザの8つのカウンティを含み、ぶどう栽培面積は2,306haとなっています。 
 
生産量はカリフォルニア全体の約0.5%程度に留まっていますが、ぶどう畑の多くが標高が高い涼しい地域に存在しており、いずれも良質のジンファンデルを産出する産地として知られています。 

サウス・コースト(South Coast) 
 
南部カリフォルニアは、ロサンゼルス、リヴァーサイド、サン・ベルナルディーノ、サン・ディエゴの各カウンティを含み、約44のワイナリーがあります。最も大きいサウス・コーストAVAは総面積46,621haで、他の主要なAVAには、テメキュラ、クカモンガ・ヴァレー、マリブ・ニュートン・キャニオン、サン・パスクァル・ヴァレー等があります。レインボー峡谷を通って入ってくる冷たい空気の影響を受ける地域を除いては、非常に暑い地域です。この地域は北部カリフォルニアより長いワインづくりの歴史を持ちますが、現在では農業地の市街化とピアーズ病の被害に脅かされています。 

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