ワインを学ぶ

AVAとは

AVAとは American Viticultural Areas の略で「アメリカ政府承認ぶどう栽培地域」を指す言葉です。原産地の保護及び保証をしています。 
 
1978年に法制化され、1983年に施行されました。 

ヨーロッパ諸国では原産地呼称に栽培品種、収穫量、醸造方法などの規定が結びついている場合が多く、例えばブルゴーニュのコートドールの赤ワインはピノノワール種、イタリアのバローロはネッビオーロ種というように産地と品種が固く結びつけられています。それに対して、アメリカのAVAは、栽培品種や栽培方法、醸造方法に関する規定は定められていません。 

AVAが定める内容は、産地・葡萄の品種・収穫年度です。 

複合するAVA 

カリフォルニア州のAVAは、東はシェラ山脈の麓から西は太平洋岸まで、北はハンボート・カウンティ(群)から南はサン・ディエゴの近郊までと広範囲に分散しています。 

そのいくつかは、AVA・ノースコースト、AVA・セントラルコーストのように複数のカウンティを含んでいます。また指定地域の広いAVAはその中により小さなAVAが含まれています。 

例えば〈AVA・ノースコースト〉には、アレキサンダーヴァレー、ソノマヴァレー、ナパヴァレーなどの数多くのAVAが含まれ、さらに〈ナパヴァレー〉内には、スタックスリープディストリクト、ハウエルマウンテンなどのAVAが含まれています。このようにAVAは同心円のように複合的に指定されていることが多くあります。 

(フランスにおいては、特にブルゴーニュのように、地域より村、村より畑と、範囲が小さくなるほど個性的で上質な「格付け」がなされていますが、カリフォルニア州の場合はこれには当てはまりません) 

輸入元だからできる価格

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP